自宅でペペロンチーノを作る
ペペロンチーノはお好きですか?
私は自宅で献立に困ったときはよく、ペペロンチーノを作っています。
なぜ、ペペロンチーノに特化してしまうのか、なぜいつもあのニンニクの効いたパスタが食べたくなるのかをよく考えたところ、わかったことがあります。
食材は基本、ニンニクと赤とうがらしとオリーブオイルがあればあとはなんでもアレンジが効くという所。余っている野菜を使えば他に何もなくてもできるという所。基本のつくり方さえしっかりマスターしておけば、あまり失敗がないという所。
↑これが自宅でペペロンチーノを作る頻度が圧倒的に多い理由なのです。
確かに、他にもトマトソースやカルボナーラ、バジルのパスタ、明太子、とにかくパスタの種類は無限にありますが、かつては一から作ってみたこともあるにはありました。
今のうちでの食卓はたまに↑のようなパスタを作ることもありますが、基本はペペロンチーノなのです。
はっきりと言ってしまえば、カルボナーラやトマトソースのパスタは少々面倒です。
カルボナーラはコツがいるし、トマト系も味にばらつきが出てしまいます。(市販のソースの素を使うという考えはありません、あしからず)
単純にわたくしが面倒なパスタが嫌なだけなのですが、行きつくところがペペロンチーノだったわけです。
ペペロンチーノってすべてのパスタの基本なんです。
イタリア語で、
「アーリオ(にんにく) オーリオ(オイル) ペペロンチーノ(赤とうがらし)」
ペペロンチーノは簡単だけど難しい!
簡単なのに難しいというのは矛盾があるように思いますが、本当なんです。
ペペロンチーノを完璧に作ってみたいと思い、レストランをはしごし、料理本で勉強してしっかりと一から作ってみたんです。
何も考えずにペペロンチーノを作ってきた自分が情けなく感じます。
ニンニクと赤とうがらしとオリーブオイルさえあれば誰でも作れる・・・
確かにそうなのですが、じゃあいつも同じように同じ味で作れと言われたらどうでしょう。
そう簡単にはいかないと思うんです。
↑ヴィラブランカ オーガニックエクストラバージンオリーブオイル 500ml
有機JAS認定のオーガニックオリーブオイルで、かなりすっきりしているのに風味豊かなオイルなのでパスタによく合いました。
パスタの仕上げに上からかけるほうがより香りを楽しめます!!
サラダにかけてもいいと思います!!
私は、レストランをはしごして、ペペロンチーノを食べあさりました。
ニンニクが大好きなので全く苦にならずにめぐり歩いたのですが、ひとつ気づいたこととして、オイルの量がマチマチだという所です。
一つ目のお店はギトギトといえるほどオイルがよくパスタに絡んだものでした。
そうかと思えば、もう一つのお店ではゆで汁多めのあっさりとしたペペロンチーノだったり。
●ニンニクの量と辛さはさほど変わりはありませんでした。
●ニンニクの火の通し方もさほど変わりはありませんでした。
●鷹の爪はそのままの姿のお店もあれば、輪切りにして使っているお店もありました。
●塩加減は基本同じ感じでした。(ちょい薄味か?というお店あり)
ペペロンチーノを実際に作ってみる!
自宅で誰もが作れると思っていたペペロンチーノですが、本物のペペロンチーノを作るには少々コツがいります。
まずは、パスタの茹で方から行きましょう!
私は自宅に1kgで200円前後の輸入パスタを2~3袋常備しています。
ごはんと同じくらいパスタも主食として活躍しているんです。
ディスカウントストアなどには、このように1kgでかなりお安く輸入パスタが売られているんですよ。
あとは、イタリアのディチェコパスタも大好きです。
パスタの種類も豊富で、ペンネをグラタンに入れたりして使っています。
●パスタの茹で方
茹でる時の水の量は基本的に多めです。
よくあるのが100gに対して1ℓとなっていることが多いのですが、それでも少ないくらいです。
パスタ100gに対して1.5ℓは水を使いましょう。
パスタ100g=水1.5ℓ
パスタ200g=水3ℓ
パスタ300=水4.5ℓ
そして大事なのが塩加減です。
水2ℓにつき20gを目安にするとパスタにもちょうどよい塩加減がつき、美味しく仕上がります。
水1.5ℓ=塩15g(大さじ1が15gなので大さじ1)
水3ℓ=塩30g(大さじ1が15gなので大さじ2)
水4.5ℓ=塩45g(大さじ1が15gなので大さじ3)
※パスタの塩加減は多くてもだめ、少なくても味気なくなってしまいます。
パスタのゆであがりの硬さですが、これはパスタの太さによって全く違ってくるので、パスタの袋に書いてある標準の茹で時間をまもっていれば問題ないと思います。
少し硬めにと思う時は、1~1分半短めに茹でればOKです。
参考までに・・・
パスタの太さと茹で時間の目安
1.2mm=3分
1.3mm=4分
1.4mm=5分
1.5mm=6分
1.6mm=7分
1.7mm=8分
1.8mm=9分
1.9mm=11分
●ソースはあらかじめ作っておく
先にパスタの茹で方からご紹介しましたが、基本的にはソースを作ることから始めます。
なぜなら、茹でてしまってからだと、もしも時間が合わない場合パスタは伸びてしまう一方です。もし、どうしても間に合わなかった場合は、ざるにあげてオイルをパスタに絡めておきましょう。
それでも、ゆで上げ麺をソースに素早く絡めて作ったものと、一度ざるにあげてオイルを絡めたものでは食感が全然ちがうんですよ。
一度、くらべてみてはどうでしょう。
ではさっそく、
1.ニンニクのみじん切りとオリーブオイルと赤とうがらしを火にかけます。
(ニンニクが薄く色づく程度まで中火で加熱します。ニンニクは焦がすとまずいペペロンチーノになってしまうので焦がさないようにしましょう。)
2.パスタがまだ茹で上がらない時はいったん火を止めます。
3.パスタがゆであがったら、再度中火にして麺を一度にフライパンへ投入!
4.パスタと同時にゆで汁を1人分50mlくらい入れます。
5.フライパンを円を描くようにゆすりながらパスタもトングでくるくるとかき混ぜます。(この動作はなるべく素早く行いましょう)
6.オリーブオイルを適量加えゆで汁とオイルがしっかりと混ざってトロリと滑らかな質感になったら乳化が完了した証です。(乳化させるのとさせないのとでは味が全然違います)
7.最後は味を見て足りなければ塩を足して出来上がりです。(黒胡椒やパセリも仕上げにどうぞ)


ペペロンチーノはアレンジが多いから便利!
冒頭でも述べていますが、ペペロンチーノって自宅で余っている野菜さえあれば、どんな風にもアレンジが効くのでとっても便利です。
基本の食材である、ニンニク 赤とうがらし オリーブオイルは、常備しておけるのであとはアレンジするだけ。
わたしが今まで作ってきたバリエーションを少しご紹介します。
クックパッドなども参考にしていますが、やはり自宅で余っている野菜などで即席で作ることが圧倒的に多いです。
●ベーコン&菜の花のペペロンチーノ
菜の花は季節限定の野菜です。少し苦味がありますが、ニンニクともかなり相性のいいとっても食べやすい野菜です。
●キャベツとアンチョビのペペロンチーノ
キャベツにアンチョビってなんであんなに合うんでしょう。アンチョビの塩加減とだしが、くせになる美味しさです。
●白菜とツナのペペロンチーノ
白菜がもともとたんぱくな野菜なのでツナが入るとかなり豪華になります。
●茄子とツナのペペロンチーノ
なすはオイルを良く吸い込むのでオイル多めになってしまいそうですが、ツナ缶のオイルをそのまま使えば一石二鳥!味も最高です。
●小松菜とベーコンのペペロンチーノ
小松菜も野菜としては独特の風味がありますが、ニンニクとバーコンに挟まれるとなんとも言えない美味しさです。
ざっと上げていきましたが、要するにペペロンチーノの基本であるニンニク オリーブオイル 鷹の爪さえ常備しておけば、あとは2~3品の材料でなんでもペペロンチーノになるってことです。
さあ、今日からあまりものをなんでもペペロンチーノにしてみませんか?
Si prega di mangiare!!(どうぞお召し上がりください!!)
まとめ
いかがでしたか?
ペペロンチーノは確かに簡単に作れます。
しかし、作り方が適当ではダメなんです。
ゆで汁とオイルをきちんと乳化させないと、とてつもなく味気ないパスタになってしまいます。
ペペロンチーノに使える食材は無限ともいえるほどたくさんあるんです。
野菜や肉、 魚など、何を使ってもいいんです。
だからこそ美味しく食べられるペペロンチーノを作りたいと私は思います。
ぜひ皆さんもよりおいしいペペロンチーノを追求してみてはいかがでしょうか。